2015年3月9日月曜日

 

Sequoia Capital、Michael Moritz氏が注目するモバイル決済、PayPalに続く大変革



CNN Moneyによると、Sequoia CapitalMichael Moritz氏はモバイル決済に関して、PayPalの次の大変革としてKlarnaに注目しているという。


実際Crunch BaseによるとSequoia Capitalは2度にわたり、Klarnaへ出資している。
Klarnaは現在までに$115.8Mの資金調達を行っている。
資金調達の詳細に関しては下記(Crunch Base参照)のようになっている。



このように注目されているKlarnaとはどういった企業なのか。

Klarnaとは


Klarnaは、2005年に設立されたスコットランドの企業である。
理念として、ECにおいてスマートフォン、タブレットを使う際に生じる厄介事を無くすことを目指している。

Klarnaのサービスの特徴は、長いサインインの手順のかわりに、メールアドレスとZip cpdeの入力だけで簡単にサインインができることである。

その他、Klarnaのサービスは大きく下記3つである。

①Klarna Checkout:スウェーデンで2012年リリース。 売り手に対して、全ての人気の決済方法を提供する。顧客はEmailアドレスとzip codeを入力するだけでサインインが可能である。これは「Incremental Identification」と呼ばれる技術によって実現されている。

②Klarna Account:顧客の分割支払いを可能にする。顧客は支払金額と支払い回数を選択できる。

③Klarna Invoice:クレジットカードなしで買い物ができるサービス。購入手順は国によって異なる。ドイツでは詳細を入力後、融資可能か判断される。もし承認された場合、10から30日間の信用が与えられ、特定の条件にて商品の購入に用いることができる。

現在の実績を列挙します。
一日のトランザクションは250,000、またリリースからの累積トランザクション220,000,000、北ヨーロッパでのECマーケットシェアは10%となっている。また、現在18カ国で展開している。




まとめ


スマートフォンの普及やリアル店舗のEC化が進むことにより、このKlarnaのサービスは需要の大きい物になるのではないかと思います。また、スマートフォン決済における面倒がなくなれば、ECの市場規模を拡大しうるサービスではないかと思いました。
現在、展開しているのはヨーロッパ中心ですが、今後アメリカやアジアへの展開に注目したいと思います。




参考
CNN Money