2015年2月21日土曜日

PayPalとは

PayPalとは1998年にアメリカで設立された決済サービスです。
90年代に「公開鍵暗号方式」によって高いセキュリティが実現され、為替・決済システムが加速します。そういった背景で消費者向けのネットビジネスが加速度的に拡大していきました。


当時アメリカではeBay(1995年~)というオークションサイトが流行していました。このオークションサイトの流行によって、決済サービスの問題が浮かび上がりました。


その問題とは、大きく2つあります。


1つは少額の決済が難しいことです。個人間の決済や、クレジットカード会社の加盟店になれない中小、零細企業との決済が即時にできない、クレジットカードが使えないなどと困難でした。


もう1つは信用保証についてです。商品を購入し他にもかかわらず商品が届かない、また違ったものが届くなどの不祥事に加え、そもそも相手にクレジットカード情報を提示することに抵抗を抱いていました。


こういった問題を解決すべくPayPalが現れます。


PayPalのビジネスモデル

PayPalのビジネスモデルについて理解する前に、クレジットカード決済のシステムを整理します。


下図のように、クレジットカード決済は主に3つの登場人物がいます。

ここで注目したいのは個人がクレジットカードをどれだけ使用しているかということ、またお店はクレジットカード決済を導入するために幾つもの障壁があるということです。


ここでは簡単にお店がクレジットカード決済を導入する際の障壁を列挙しました。


・クレジットカード会社による審査が必要
・クレジットカード決済に利用する専用端末の用意
・クレジットカード決済加盟手数料
…etc


こういった障壁があるため、中小、零細企業ではクレジットカード決済を導入することが困難でした。


ではPayPalのビジネスモデルとはどういったものでしょうか?下図を見てください。



PayPalは図のような位置に属します。このような位置でいったい何をおこなったのでしょうか?


PayPalを利用する際に個人側とお店側に分かれて考えてみます。


個人側はPayPalの個人用アカウントにクレジットカード情報を登録すれば、購入時はメールアドレスとパスワードを入力するだけで完了します。間にPayPalが入ったことで、売り手へクレジットカード情報を提示することなく、また商品の保証をPayPalから受け決済ができます。


お店側はビジネスアカウントと呼ばれる会員に登録すれば、一般的なクレジットカード決済で求められる初期費用や月額費用を支払わずに無料で利用できます。そして、必要な費用は決済に対してクレジットカード決済よりも低い手数料で利用できます。(一部例外あり)


このように、PayPalはクレジットカード決済に大きな衝撃を与えました。


おまけ


現在、ペイパルはアカウント数1億以上、また利用できるオンラインショッピングは900万点以上あるようです。また、203カ国、26通貨に対応されているという世界規模で広く利用されているサービスとなっています。


決済サービスとして最近資金調達で話題になったメタップスやリクルートのAriレジなどがあります。さらに、BASEが発表したPAY.JPなども登場しており決済サービスは非常に盛り上がっているようです。

間違いだったり、これってどうなのかという疑問などありましたらどうぞご連絡してください!
〈参照〉
PayPal
ZEUS
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